2005年06月28日

ヘイゼルの悲劇



Heysel Stadium Disaster

1985年5月29日、ベルギーのブリュッセルにあるヘイゼル・スタジアムで行われたチャンピオンズカップ(現チャンピオンズリーグ)の決勝でリヴァプールとユベントスが対戦、試合前日にも小競り合いがあったが、当日は偽造チケットなどが出回り、アルコールを摂取したサポーターが大勢以上入場しようとしていた。
両サポーターを隔てているのはメッシュ構造の金網1枚のみ。最初は瓶(老朽化したスタジアムでいたるところに破片が落ちていた)、缶や爆竹などを投げ合っていたが、試合開始1時間前にはリヴァプールサポーター側の観客席が膨れ上がり、ユベントス側の観客席へ押し寄せようとし、金網は壊れ両サポーターが喧嘩を始めた。その騒動から逃げようとする人々がパニックを起こし将棋倒しになったり、老朽化しているレンガに大勢の人が登りレンガが倒壊、下敷きとなった人など負傷者400人以上、38人死亡、後に病院で1人死亡し39人が犠牲となった。

この惨劇にも関わらず試合は行われプラティニのPKでユベントスが1-0と勝利している。今では考えられないが試合を中止すれば暴動が広がると思っていたようだ
Juventus: Tacconi ,Favero ,Cabrini ,Bonini ,Brio ,Scirea ,Briaschi(Prandelli ,84 ) ,Tardelli ,Rossi (Vignola ,89 ) ,Platini ,Boniek
Liverpool: Grobbelaar ,Neal ,Beglin ,Lawrenson(Gillespie ,4 ) ,Nicol ,Hansen ,Dalglish ,Whelan ,Rush ,Walsh(Johnston ,45 ) ,Wark

亡くなった39人の内25人(32人とも言われている)がイタリア人だったためリヴァプールに対する非難の声が上がり、マーガレット・サッチャー首相(当時)は犠牲者に対しての弔慰金を出すことや、スタジアムでのアルコール販売禁止、瓶缶類の持込禁止、警備の強化などが盛り込んである法律を提出した
FAは次シーズンのヨーロッパ戦自粛を申し入れるも最終的にはUEFAからヨーロッパ戦無期限で出場停止を言い渡された(1990年に解除)

丁度1年前に同じチャンピオンズカップ決勝でローマに訪れたリヴァプールサポーターは試合後、イタリアのサポーターから攻撃を受けており、この報復もあったのではないかとされている

TIMES誌は「soccer's day of shame」と題し表紙にサポーター数名が倒れ死亡している写真を掲載した

フーリガン、アルコール、スタジアムの老朽化、警備体制などいくつかの原因が重なりこの悲劇は起こったとされている

フーリガン戦記 サッカー暴動の真相。極右、人種差別、犯罪に走るイングランドの裏面、フーリガンの若者たちの実態を生々しく伝える緊迫のドキュメント

フーリガン解体新書 ワールドカップを前に話題が集中している悪名高き「フーリガン」。気鋭のオランダ人ジャーナリストが、彼らの歴史や起こした事件や暴動を検証。組織体系の実態、心理学的な見地から、その真の姿を解明する

サッカーの情念(パッション) スタジアムのあの「感動の共同体」の正体は何か? 社会的であり、文化的、経済的、政治的でもあるサッカーを、現代社会を構成する諸価値の中心に据え、民主主義社会に内在する様々な緊張を表象する方法として分析する試み

[DVD]ヒストリー オブ フットボールVol.4にヘイゼル、ヒルズボロの悲劇のことが収録されている。
ヒストリー・オブ・フットボールDVDは全部で[7]まであり、内容の説明はここ『ヒストリー オブ フットボールDVD BOX』 で参照出来ます





posted by マスター at 19:30 | Comment(0) | TrackBack(0) | memo
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